幽香 | 書道用品 | 書画専門店　ふみうさぎ|4963968114041

「古梅園の幽香」（商品コード: 4963968114041）は、松煙墨の中でも特に品質が高く、長い伝統を持つ製品です。以下にその特徴と用途について説明します。

≪特　　　徴≫

1. 松煙墨の独特な黒色

   • 濃墨（濃く墨を溶かした状態）では、吸収性のある明るい黒色が特徴です。この黒は明るくも深みがあり、紙にしっかりと定着します。
   • 淡墨（薄く溶かした状態）では、非常に穏やかな黒が広がり、時間が経つにつれて紙の上に自然なにじみを作り出します。このにじみの中に、かすかに青みがかった色調が現れるのが特徴で、これが非常に神秘的だと評価されています。

2. 青墨化

   • 松煙墨は、年月が経つほどに「青墨化」しやすいと言われています。時間の経過とともに墨の色が変わり、濃い黒からわずかに青みが増していくため、長く使い続けることでその変化を楽しむことができます。この「幽香」はその青墨化が特に美しいとされています。

3. 品質と伝統

   • 古梅園は、奈良県にある非常に歴史のある墨のメーカーで、高品質な製品で知られています。特に「幽香」はその深みのある色合いと、使用するたびに感じる墨の変化が評価されており、書道家や墨絵の作家に愛用されています。

≪用　　　途≫

1. 書道
   濃墨では力強く明るい黒を、淡墨では繊細で柔らかな表現を求める作品に適しています。青みがかった墨色は、作品に独特の趣と深みを与えるため、作品に高い品格をもたらします。

2. 墨絵（すみえ）

   • 淡墨を使用した墨絵において、にじみの中に現れる青みがかった色調が風景や自然を描く際に非常に効果的です。特に水や空気感を表現する際に、この青墨化した墨は独特の雰囲気を持つ作品を作り出します。

3. 保存による価値の向上

   • 古くなればなるほど色合いが変化するため、長期間の保存やコレクションとしての価値もあります。時間をかけて青墨化が進むことで、墨の価値がさらに高まります。

「古梅園の幽香」は、その独特な黒色と青墨化する性質によって、書道や墨絵などの伝統芸術において高い評価を受けています。長期間にわたって使い続けることで、墨の色の変化を楽しむことができ、作品に深みと神秘的な雰囲気を与える素晴らしい墨です。